絹代の生涯【1933年〜1962年】

1933(昭8)年 絹代 23歳
  • 五所平之助監督、川端康成原作の『伊豆の踊子』に出演。
    この後、吉永小百合、山口百恵など、その時代のトップアイドルを主役に据え、リメイクが重ねられている。
1936(昭11)年 絹代 26歳
  • 鎌倉旭ヶ丘に絹代御殿を新築、母兄姉と共に住む。
1937(昭12)年 絹代 27歳
  • 二月、母ヤス死去。下関に墓を建立した。
1938(昭13)年 絹代 28歳
  • 主人公高石かつ枝役で『愛染かつら』空前の大ヒット。
1940(昭15)年 絹代 30歳
  • 溝口健二監督『浪花女』に出演。
    厳しい注文に応えて女優としての自信を深める。
1944(昭19)年 絹代 34歳
  • 木下恵介監督の『陸軍』に出演。
    出征する息子を見送る母親の苦衷を見事に表現し、好評を得る。
1945(昭20)年 終戦
  • 九月、京都下加茂撮影所入所。野村芳亭監督『元禄女』の犬の腰元役でデビュー。次いで、新進監督清水宏が『村の牧場』の主役に抜擢。
1947(昭22)年 絹代 37歳
  • 木下監督の『結婚』『不死鳥』、溝口監督の『女優・須磨子の恋』等の演技が高く評価され、毎日映画コンクール最初の女優演技賞を受賞。
1948(昭23)年 絹代 38歳
  • 溝口監督の『夜の女たち』で初の汚れ役、小津監督の『風の中の牝鶏』で敗戦下の生活苦にあえぐ未帰還兵士の妻を演じ、前年に続き毎日映画コンクール女優演技賞に輝く。
1949(昭24)年 絹代 39歳
  • 絹代御殿を売却、同じ鎌倉山の元司法大臣の豪邸を購入して移り住む。
    10月21日、日米親善使節として盛大な見送りを受けて渡米。ハワイ、ハリウッドへ。
1954(昭29)年 絹代 44歳
  • 日本映画監督協会企画、小津脚本の『月は上りぬ』で監督第二作目。鎌倉の邸宅を売却、帝国ホテルを居所とする。
1957(昭32)年 絹代 47歳
  • 吉村公三郎監督『地上』、家城巳代治監督『異母兄弟』他で、毎日映画コンクール助演女優賞受賞。
1958(昭33)年 絹代 48歳
  • 木下監督『この天の虹』『楢山節考』、小津監督『彼岸花』に出演。キネマ旬報女優賞受賞。
1959(昭34)年 絹代 49歳
  • 京マチ子主演『流転の王妃』を監督。市川崑監督『おとうと』に出演。毎日映画コンクールで女優助演賞。
1962(昭37)年 絹代 52歳
  • 監督第六作『お吟さま』を製作。