田中絹代没後35年“花嵐忌”記念 第10回しものせき映画祭レポート

第10回しものせき映画祭終了いたしました。
ご支援ご協力に感謝いたします。

このたびの開催に際しまして、各方面皆様のご支援に深く感謝申し上げます。
準備途上に発生しました「東日本大震災」への募金や義援金へのご協力に対しましても、重ねて感謝申し上げます。

各会場を回った義援金募金箱
昨年8月の「第11回定期総会」における決定により、進めておりました「第10回しものせき映画祭」は、数々のハードルを一致団結して乗り越えた貴重な映画祭でした。また、二桁に上った回にふさわしく、これまで続けてきた「しものせき映画祭」のコンセプトである「田中絹代を中心に、下関と関わりのある映像を、世代を超えた人たちと共に、地域の映像文化の高揚を目指す」を一段とステップアップしたものであり、今後も東亜大学を始め、各方面の方々と共に映画祭を構築するべきであると確信しました。

4月8日(金)10:00〜18:30 東亜大学9号館 3階ホール 

前日午後からの会場設営において、東亜大学教員や学生ボランティアの絶大なご協力により、ロビーでの展示(イーゼル約50脚)や物販は、これまでにない雰囲気の中で実現しました。

ロビー展示風景
ロビーでの物品販売
受付風景
会場内風景
グ・スーヨン監督トークショー

当日は、小雨の降る中、初めての大学構内をお借りしての開催は、満開の桜が来場者の目を楽しませてくれました。東亜大学学長以下、副学長、崔教授ほか教員と学生ボランティアの全面協力をいただきましたが、学生ボランティアが雨に打たれながら駐車場の誘導、や、中国・韓国からの留学生たちの参加は、胸を打つものがありました。

東亜大学会場入口にて
講演中の東亜大学 崔教授

4月9日(土)11:00〜20:00 下関市民会館中ホール 
平井新理事長(千葉県立病院院長)は、震災後の多用な中、2時間半参加し舞台挨拶に臨みました。
震災後の多用な中,参加された平井理事長

『マイマイ新子と千年の魔法』上映には、中部学院の児童を15名招待しました。

『マイマイ新子と千年の魔法』
「アニメ制作体験教室」完成作品披露 講師・吉田大輔氏の解説と講演    
獄に咲く花』原作者・古川薫氏、プロデューサー・前田登氏トークショー
獄に咲く花』原作者・古川薫氏
プロデューサー・前田登氏
地域の映像作家による作品上映 
花音-Kanon-』 監督・鴻池和彦氏
ほかに、『土佐の潮騒』制作・宮下弘氏、『老犬に愛を込めて』制作・大野進二氏、『カンボジアビールトム村』制作・権藤博志氏、『仮面奇譚』制作・東義真氏上映とトークショー
    

4月10日(日)10:00〜20:30 下関市民会館大ホール 

田中絹代晩年の作品『おれの行く道』
山口県字幕サークルEラインにより、耳の不自由な方のために、字幕送出しました。    
下関市へ田中絹代の遺品を寄贈された故小林正樹監督の秀作『いのち・ぼうにふろう』 
シアター・ゼロ支配人奥田瑛二氏監督作『長い散歩』
今年度田中絹代賞受賞女優・江波杏子さんと田中絹代共演作『おとうと』
下関で青春を過ごした細川俊之氏追悼作品『ラヂオの時間』 

大ホール映写室に常設された35mm映写機と、映写技師・飯山氏
奥田氏トークショー 

会場での字幕送出